日本地下水学会では、平素から学会誌および各種講習会を通じて、地下水調査に関連した基礎的な調査技術について、会員をはじめこの分野に係わる技術者の皆様に、紹介と普及を行ってまいりました。
このような方針をもとに、本学会では現場調査の手法について、初心者の方に地下水調査に対する基本的な調査技術を取得していただくことを目的として、毎年技術講習会を企画しております。
現地における水文調査の方法・手順について理解いただくことを目的として、本講習会を計画いたしました。これらの分野の理解を深める機会として、自治体職員の皆様も是非ご参加下さい。また、企業の皆様には、水文技術者のための入門として、新入社員・初級技術者の研修等に、本講習会をご活用いただければと思います。
本講習会では、目に見えない地中を流れる地下水をよりイメージできるように、地下水について基本から分かりやすく解説します。野外実習では、見えない地下水が地表に露出する「湧水エリア」を見学することにより、湧水保全のためのモニタリング施設を見学し、参加者自身で実際に湧水や河川の水量を測定していただき、湧水量や河川流量を計算していただきます。
…という経緯があり、講習会が開催され、私が講師の1人としてレクチャーさせていただきます。
【日時】
平成31年7月4日(木)9:30~17:15
平成31年7月5日(金)8:50~15:40
【場所】
第1日目(座学) 日本大学文理学部 百周年記念館2階「会議室2」(アクセスマップおよびキャンパスマップ)
第2日目(野外実習)東京都国分寺市「お鷹の道・真姿の池」周辺
【スケジュール】
第1日目 (日本大学文理学部8号館1階レクチャーホール)
9:30~9:55 受付
9:55~10:00 講習会開催挨拶
10:00~17:15 1. 座学
10:00~11:00 ①地下水をとりまく環境 利部 慎:長崎大学
11:00~12:30 ②地下水を知るための基礎知識 町田 功:(国研)産業総合技術研究所
12:30~13:30 (各自昼食)
13:30~15:00 ③現場調査と各種測定方法の説明 徳永貴大:サンコーコンサルタント(株)
15:00~15:10 (休憩)
15:10~16:30 ④ 実習(測器の校正、アルカリ度測定、シュティフダイヤグラムの作成)
16:30~17:15 ⑤野外調査にむけた予習 井川怜欧:(国研)産業総合技術研究所
第2日目 (国分寺市内)
~8:50 集合(JR西国分寺駅改札口)
9:00~15:30 2. 野外調査
9:00~10:00 ①姿見の池、恋ヶ窪用水 ※①~④における現地説明は、実行委員を中心
10:00~11:30 ②お鷹の道・真姿の池湧水群
11:30~12:30 ③一般財団法人 小林理学研究所内湧水
12:30~13:00 ④殿ヶ谷戸公園
13:00~14:00 (国分寺駅周辺で各自昼食)
14:00~15:30 ⑤データまとめ・質疑※
※COCOBUNJIプラザ・セミナールームにて実施
15:30~15:40 閉会挨拶